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2009年4月アーカイブ

嫌すぎる


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とある不動産会社の主任さんのお話。

宇治市の方で、中古住宅の販売を預かっておりました。

売主様は、買い換えが目的で、この中古住宅が売れれば、次ぎの新築を購入するという内容だ。

しかし、なかなか売れず約1年間が過ぎており、次ぎの新築購入のお話も無くなりかけていた時に、

急に来店された30才台の男性が、<買いたいのだが、どうしたらいいの・・>と願ってもないお話をされた。

<これは、これは、・・どうぞ、どうぞ、ご説明します>と約1時間ほど、資金面の話から内容などをあらかたご説明して、申し込み書を記入してもらい、3日後に契約というトントン拍子で、話がまとまった。いきなりの来店からのお話の為、申込金や手付金などは契約時に支払って頂く話になった。

申し込み書から見ると、34才で、2才年下の奥さんと子供が2人の4人家族、大手自動車の販売営業をされており、年収は約600万円で、自己資金は500万円と内容は問題無しと判断した。

<では、3日後に当社事務所に来ます>と言い残しお帰りになられた。

主任は大層喜んだそうだ。1年も売れず売主との仲も険悪になりかけており、次ぎの新築の話も無くなりかけていた時だから余計に嬉しかった。

早速売主様に報告して、時間を空けてもらい、同時に次ぎの新築の契約もするという話でまとまった。

有り難う、よくやってくれた感謝する>と売主様からもお褒めのお言葉を頂き、心から<やったっ>と万歳コールを叫んでいた自分が居た。

気がかりは、内覧もせず、家族の方の同意も得てないのにいいのかな・・・まっ、いいか契約後に見てもらえれば・・と嬉しさのあまり簡単に自分に言い聞かせてしまった。

そして2日間で全ての契約書関係を作成し、社印も捺印してもらい、段取りよくする為に先に売主様に署名捺印もしてもらった。

買い換えの新築の契約書も作成して、事前に打ち合わせしておりました間取りの変更も確認し、契約を待つだけと準備万端な体制で当日をまった。

契約当日になり、お約束は午前10時の予定だが、売主様は9時30分に奥様と二人で、早々とご来店頂き、買い主様の到着を待つ事になった。

約束の10時までの間、売り主様と楽しい雑談で、話が弾んでいた。<長かったけど主任さんの御陰で、目的の新築も購入出来そうで良かったよ。これからも末永く頼むね>信頼ができた瞬間でした。

 

が・・・

 

買い主様がご来店されません

10時20分・・・30分・・・

何か事故でもと思い、申し込み書の連絡先に電話をしてみたが、違う名前の方がでて<そんな人しらんないよ>の一言

えっ・・・

記載された仕事場にも電話してみる

<そのような人物はおりませんが・・>

えっえっ・・

和気藹々の空気がよどみ始めた瞬間でした。

売り主様にはお待ち頂き、主任は早々に記載された住所に車で向かった。

・・番地・・   あっここだ。

パン屋さんだった。

店に入り聞いてみると・・・<そんな方は居ませんが>

これは・・やはり・・・認めたく無い事実が刻一刻と頭に刻み込まれていく・・・

会社に連絡して、とりあえず帰社してみた。

顔を真っ赤にした売り主様が、立っておられ<どうするのかね・・んっ・・

時間を空けて、新築の事を考え、荷物の整理の事まで考え、・・・これではね・・・

社長も巻き込み社員全員で謝罪して、何とかその場はお帰り頂く事にはなったが、帰り際に一言

終わりだな・・・

社長以下みんな言葉を失った瞬間だった・・・

・・・・

さぁぁ主任は大変で、社長からはボロクソに言われ、社員からもため息が聞こえ、社内での自分が失墜していくのがわかるというのも嫌なものだ。

<何で・・・あの買い主は全部・・嘘なのか>確認業務を怠った自分に責任は有るが、何の為に嘘をつくのか・・・何をしたかったのか・・いろいろな想定が頭の中を駆け回っている。

腹立たしさと失墜感が自分の居場所を無くしている感じがする。

今となっては、探しようも無い為諦めざるをえない。

その日の夕方に売り主様方に再度謝罪の訪問をしたのだが、玄関先でフロントアウト状態で、お会いもしてくれない・・・全てが終わった感じだ・・・

このまま帰る事になったが、家に帰っても今日から2日間ほど嫁さんが実家の祖父の看病の為、留守にする予定だった。

嫁さんにくだを巻くことも出来ないので、自宅近くの居酒屋で一人酒を飲みに行った。

2時間ほど飲み食いして、さぁ帰ろうと思うと・・あれっ・・・

<財布が無い・・>会社を出るとき持って出たはずなのに・・・

落としたのか・・

<えっい糞・・っ>

店が近所という事もあり後日に支払うという事で店を出て、歩いて家に帰った。

時間は12時を少し廻っていた。

トボトボ歩いていると、前から来たおっさんが乗った自転車とぶつかってしまいズボンが破かれてしまった。

おっさんは何も無かったかのように自転車に乗り直し、サァと走り去ってしまった。

最悪・・・何や今日は・・・本当っ・・・最悪・・・

気分的には滅亡の日に近い感じを受けながら家に着いた。

風呂は朝はいろ・・・とにかく布団に入って寝よ・・・

と考えながら玄関のカギを・・・

カギを・・・

 

カギが無い・・・

鞄の中にも・・・どこにも・・・

何で・・・

誰もいないのに・・・

何で・・・無いの・・

今晩どうなるの・・俺・・・

何で・・

うっ・・うぅ・・・

嫌っ・・嫌っ・・・・

・・・・・・・・

 嫌だぁっ・・・

 

 

 

嫌すぎる話<その3>


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ある青年が26才の時に、1年間付き合っただけの女性と結婚する事になり京都市内で家を買った時から始まった実話です。

まず最初は、購入した家に住み始めた矢先に若奥さんの態度が急変したという

仕事を終えた青年が新居に帰宅すると、、奥様はお帰りの言葉も無く、黙ってキッチンに立ちつくしていたり、リビングで呑気にTV見てたりと、何か日によって感じが違っており、最初は<こういう女なんだ・・>とおもっていた。

ところがある晩に部屋で寝ていると、突然奥さんが布団から起きあがり、青年に向かって<殺してやるー>と言って覆い被さってきたという。青年は何の事かも分からずにビックリしたが、すぐ抱きしめて布団にだき倒れたらすぐそのまま寝たという<寝言か・・・>と思っていたが、同じような事が週に1回は有り、青年も困り果ててしまい、双方の親と本人達で話し合った結果・・・別れる事になった。

暫く新居に一人で住む事になったが、家のローンの支払い等がまだ若い青年では、給料もあまり多く無いため支払いが苦しい為、家を売る事になった。

買った時は新築だったが売る時は中古になる為、500万円ほどの損がでて、その支払いだけ残った。それでも全額の支払いをするよりはまだ良いと思い、少しずつ毎月支払う事になった。

手取りが約20万円ほどの給料の内、8万円程をローンの返済にあてる事になり、5年間支払う内容だ。

貯金も何も無い状態になり、来月から残り約12万円で、次ぎの賃貸の家賃や食費などの生活をする

自転車操業生活になり、何とか5年間頑張ろうと考えていた。

その新居もこの一ヶ月ぐらいで引っ越す事になり、荷物をまとめていたある日に<ピンポーン>と玄関のインターホンが鳴った。

新聞屋さんであった。<新聞の支払いですが、何回か訪問させて頂いたのですが、いつも留守の為、まだ1回も支払いが無いのですが・・・>いろいろあって留守が多かった為支払って無かったのだなと思い、財布から約1万2千円ほど支払った。<あの奥さん支払いぐらいしとけよ>と愚痴を口走っていた。

矢先にまた<ピンポーン>とインターホンが鳴った。

町内の人で会費を払えという内容。

2000円支払った。

<うわぁっ来月は生活きついな・・>

と考えていたいたら急に頭が痛くなり、薬を飲んで寝込んだが、治まらず、親に来てもらおうと電話したら、親もあわててすぐ救急車を呼んでしまった。青年は救急病院に搬送され検査を受けたら、なにやら何かの菌が頭に回り緊急入院する事になった。

<悪い時は重なるものだなぁ・・俺が何悪い事したんだろう・・(泣く)>

結局は検査などで2週間ほど入院して、やっと退院し荷物をまとめるのに新居に戻った。

病院の支払い・・次ぎの賃貸の保証料の支払いもまだだったな・・ああそうだ家賃もだ・・引っ越し費用は・・自分で運ぶか・・親に立て替えてもらった金返さないといけないが・・待ってもらうか・・・ ・・・

なにやら鬱になりそうな考え事が次々と頭に浮かんでくる、<支払いばかり・・・>

毎月の給料から考えると暫くは2万円か3万円で、食費や水道光熱費を支払うのか・・無理かも・・

よく考えるとこの家を買ってからだな悪い事ばかりつづくのは、これで縁が切れるだろう・・

その時に玄関でポストになにやら投函される音が、して見に行き郵便物を見てみると、生命保険会社からで、銀行とは別にかけていた家の火災保険の支払い催促状だった。

ただ青年は知らなかったが、自分の名前で入っていた。

末で解約する電話をすぐしたのだが、最初の支払いをしていないらしく住んでいた分の支払いをしろという内容

<来月・・・おけらだ・・・残金・・マイナスになる計算・・・生きていけない

また入院でもして、現実から逃げたい・・・ ・・・

んっ・・・まだ郵便書類があった、「固定資産税の納付書」・・・ 水道会社から「家の前の下水工事をしましたので、予納金のお支払いのお願い」・・・ ・・・「電気代支払い催促書」・・・ ・・・ ・・・「アジアの恵まれない子供達の為の寄付のお願い」・・・ ・・・ ・・・「新居を引っ越した時に取り付けたカーテンなどの支払い」・・・・・・・・・

今まで、ちゃんと支払いがされてなかったようで、この時を見計らったように次々と・・・

・・・

・・・

<もう嫌だ・・本当に逃げたい・・>・

・・・

・・・

その時・・<ピンポーン・・・・・・・・・・・・・>

・・・

・・・

・・・嫌だ・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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