ある青年が26才の時に、1年間付き合っただけの女性と結婚する事になり京都市内で家を買った時から始まった実話です。
まず最初は、購入した家に住み始めた矢先に若奥さんの態度が急変したという
仕事を終えた青年が新居に帰宅すると、、奥様はお帰りの言葉も無く、黙ってキッチンに立ちつくしていたり、リビングで呑気にTV見てたりと、何か日によって感じが違っており、最初は<こういう女なんだ・・>とおもっていた。
ところがある晩に部屋で寝ていると、突然奥さんが布団から起きあがり、青年に向かって<殺してやるー>と言って覆い被さってきたという。青年は何の事かも分からずにビックリしたが、すぐ抱きしめて布団にだき倒れたらすぐそのまま寝たという<寝言か・・・>と思っていたが、同じような事が週に1回は有り、青年も困り果ててしまい、双方の親と本人達で話し合った結果・・・別れる事になった。
暫く新居に一人で住む事になったが、家のローンの支払い等がまだ若い青年では、給料もあまり多く無いため支払いが苦しい為、家を売る事になった。
買った時は新築だったが売る時は中古になる為、500万円ほどの損がでて、その支払いだけ残った。それでも全額の支払いをするよりはまだ良いと思い、少しずつ毎月支払う事になった。
手取りが約20万円ほどの給料の内、8万円程をローンの返済にあてる事になり、5年間支払う内容だ。
貯金も何も無い状態になり、来月から残り約12万円で、次ぎの賃貸の家賃や食費などの生活をする
自転車操業生活になり、何とか5年間頑張ろうと考えていた。
その新居もこの一ヶ月ぐらいで引っ越す事になり、荷物をまとめていたある日に<ピンポーン>と玄関のインターホンが鳴った。
新聞屋さんであった。<新聞の支払いですが、何回か訪問させて頂いたのですが、いつも留守の為、まだ1回も支払いが無いのですが・・・>いろいろあって留守が多かった為支払って無かったのだなと思い、財布から約1万2千円ほど支払った。<あの奥さん支払いぐらいしとけよ>と愚痴を口走っていた。
矢先にまた<ピンポーン>とインターホンが鳴った。
町内の人で会費を払えという内容。
2000円支払った。
<うわぁっ来月は生活きついな・・>
と考えていたいたら急に頭が痛くなり、薬を飲んで寝込んだが、治まらず、親に来てもらおうと電話したら、親もあわててすぐ救急車を呼んでしまった。青年は救急病院に搬送され検査を受けたら、なにやら何かの菌が頭に回り緊急入院する事になった。
<悪い時は重なるものだなぁ・・俺が何悪い事したんだろう・・(泣く)>
結局は検査などで2週間ほど入院して、やっと退院し荷物をまとめるのに新居に戻った。
病院の支払い・・次ぎの賃貸の保証料の支払いもまだだったな・・ああそうだ家賃もだ・・引っ越し費用は・・自分で運ぶか・・親に立て替えてもらった金返さないといけないが・・待ってもらうか・・・ ・・・
なにやら鬱になりそうな考え事が次々と頭に浮かんでくる、<支払いばかり・・・>
毎月の給料から考えると暫くは2万円か3万円で、食費や水道光熱費を支払うのか・・無理かも・・
よく考えるとこの家を買ってからだな悪い事ばかりつづくのは、これで縁が切れるだろう・・
その時に玄関でポストになにやら投函される音が、して見に行き郵便物を見てみると、生命保険会社からで、銀行とは別にかけていた家の火災保険の支払い催促状だった。
ただ青年は知らなかったが、自分の名前で入っていた。
末で解約する電話をすぐしたのだが、最初の支払いをしていないらしく住んでいた分の支払いをしろという内容
<来月・・・おけらだ・・・残金・・マイナスになる計算・・・生きていけない>
また入院でもして、現実から逃げたい・・・ ・・・
んっ・・・まだ郵便書類があった、「固定資産税の納付書」・・・ 水道会社から「家の前の下水工事をしましたので、予納金のお支払いのお願い」・・・ ・・・「電気代支払い催促書」・・・ ・・・ ・・・「アジアの恵まれない子供達の為の寄付のお願い」・・・ ・・・ ・・・「新居を引っ越した時に取り付けたカーテンなどの支払い」・・・・・・・・・
今まで、ちゃんと支払いがされてなかったようで、この時を見計らったように次々と・・・
・・・
・・・
<もう嫌だ・・本当に逃げたい・・>・
・・・
・・・
その時・・<ピンポーン・・・・・・・・・・・・・>
・・・
・・・
・・・嫌だ・・・・・・・
コメントする