続き・・・
そんなこんなで、入院生活なったわけですが、入院中は空気を送る機械からのパイプを左脇腹に挿入されている状態で、一心同体の入院生活になります。
その機械(機械といってもラジコンのリモコンぐらいの大きさです)はキャスター付きで、自分で押して移動ができます。
ベットで寝ていても、キズの痛みやケツの痒みでじっと出来ないので、しょっちゅう病院内を夢遊病患者のようにウロウロしておりましたが、またこのキャスターの音がカラカラという音で、結構病院内に響くのです。
トイレに行っては・・・カラカラカラっ
院内のコンビニに行って・・・カラカラカラっ
病室内で・・・カラカラカラッ
ナースステーションの前を通るたびに看護士さんにチラ見されてました。
(2日目ぐらいから、前を通っても無視でした・・悲しいかな・・・)
夜も消灯が10時ぐらいで、廊下には誰もいなくなり寂しい感じになります。
ええっお察しのとおり・・カラカラカラッと響かせながら地下・1階・2階・・・・・7階とウロウロと歩き回るのですが、何か静まりかえった院内をカラカラいわしながら徘徊していると何かの妖怪か・・と自分で突っ込みます。
そうして、11時頃自分のベットに入り、何とか寝ます。
ZZZ・・・
次ぎの日の朝は、6時ぐらいから看護士さんが、同室内の他の患者さんの検診をされますので、嫌でも目が覚めてしまい、そうして、・・・カラカラカラっ・・・カラカラカラっ・・・
1日のはじまりです。
そんなこんなで、日々を過ごしていき、いよいと機械を外すという事まで回復しました。
しかし前回の事が・・・
キツイ痛みに絶えて機械を外したのに翌日に再度つけ直されて、手術となったトラウマが・・・
そんな事はお構いなしに先生と看護士さんは淡々と準備をされて、
<はい横向けに寝て下さい>
またも出ましたあの痛い注射を脇腹にブスっ・・・チュウゥゥゥゥ
<いっ・・・痛いぃぃぃぃぃぃぃこのボケっ・・・>心の叫び
そして、パイプを・・ズボッ・・と威勢良く一気に取り除く・・・ウゲッ
そして、縫う・・・縫う・・
身軽になりカラカラっともオサバラだが、明日のレントゲンで問題無ければ、自宅療養になるという段取り。
前回はこのレントゲンで引っかかり、医者が慌てて手術と判断したのだが、今回こそは大丈夫かなと心配して夜を明かした。
翌朝・・・
レントゲンも無事問題無く、自宅療養を許可されたのだ。
ヤッター・・
でも痛い・・・
先生にパイプを外したのに痛みが治まらないのは何故だ・・と聞くと。
<手術の時に肋骨の間から鉗子をいれてグリグリしたので、肋骨の肋間神経痛を少しキズつけてしまい、一ヶ月ほど痛むよ。痛み止めの薬を出しておくね。>
とサラリと説明された。
痛みが結構残るので、運動などは出来ず暫くはおとなしくする生活しかできないが、カラカラカラッしかできない生活よりはずっとマシ
そうして無事退院して、自分が入院していた病院を初めて外から見たが不思議な感じだった。
こうして、痛みから始まり、痛みで終わる入院という名の冒険が終わった。
この場をお借り致しまして、ご心配して下さった方にお礼を申し上げます。
最後に・・
やはり病院はキライです。
看護士さんは可愛い・美人の若い娘っ子が多く楽しめた。
京大病院の呼吸器系外科でした。