先日、京都造形芸術大学の卒業展に行きました。
(そういえば、2020年4月から名称が「京都芸術大学」に変更する予定ですね。)
どんな展示があるのかなぁ?と覗いてみると、色々な素材に印刷された写真や、オリジナルデザインの地元商品、ゲーム、キャラクター、映画、、、 などなど沢山の作品がありました。
その中で「家」をテーマにした、どこか惹かれる展示がありました。
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「家」という場所は、特別である。家には暮らした月日の想い出が詰まっており、人生における嬉しさも淋しさも覚えている。
今回の卒業制作は、解体する家の柱や壁を材料に、生活の道具を作り、家が宿す記憶や人の気持ちを手元に残そうとする試みである。
展示は京都市や滋賀県の数件の解体された家の写真を印刷した冊子と、その家の木材から作られた道具でした。
道具になることでまた活躍します
筒状の物入れの蓋が時計に
住宅のタイルを埋め込んであります
作者の学生さんに少し話を聞いてみると
「解体される家の木材の一部を身近な物に作り変える事で、当たり前に住んでいる住まいも終わりがある事に考えをめぐらせてもらえたら…」という感じのことを言われていました。
うーん、すごいなぁ、同じ家でも人により見方が違うものだなぁ。
木材のやわらかい雰囲気がとても素敵な作品でした。
ほんとに「住まい」は深いいですね。